美濃市

長良川鉄道で美濃市、郡上八幡を回った。
うだつの上がる町、和紙の町には大勢の観光客が訪れていた。
ライトアップされた夜の町はしっとりとして静か。


名古屋駅に「特急ひだ3号」入線。


長良川鉄道、美濃市駅(翌朝撮影)。


「旧名鉄美濃駅」で。


岡専旅館のある通り


岡専旅館の中庭


川湊燈台


観光客に人気の街並みで食べ歩き


和紙関連の店が多い


町のあちこちでライトアップが施されている。

[1]名古屋駅から美濃市駅へ
今回の旅は前日夜に途中の名古屋まで行っておく前泊スタイル。
名古屋では味噌煮込みうどんの店に入ったものの、ビールを飲んで今夜は味噌の気分でなかったことがわかり、イタリアンの「ALPORTO」へ。軽く飲んで食べて、の予定が少々予算オーバー。
部屋を予約していた「サンルートプラザ名古屋」は、7時過ぎのチェックインは@\5,400とリーズナブル、部屋も狭苦しくなくてよかった。

翌朝は駅構内のきしめんの店で朝食をとったあと、特急ひだ3号で美濃太田へ。
特急ひだは岐阜までは反対向きに走り、岐阜で高山本線に入ると逆方向となり、正しい向きでの走行になる。
美濃太田で降りて長良川鉄道へ。乗り換えはいったんJRの改札を出てから。ホームに降りてみると待ち時間が30分近くもあるのに、けっこう席が埋まっていた。編成は一両でワンマン、ボックスでない普通の車両。祝日とあって観光客が多い。
美濃市駅までは30分、11個目の駅。

[2]駅を出て岡専旅館へ
美濃市駅は実にひなびていた。長良川鉄道はトイレのある駅も少なく、この美濃市駅はその貴重な?トイレのある駅であり、もう少し大きな駅かと思ったのだが、実にひなびていた。
もちろん、これは「期待通り」でうれしかったのだが。
まずは荷物を置きに旅館へ向かった。
駅を出てすぐに「旧名鉄美濃駅」の施設が現れる。かつて使用されていた駅舎と車両が展示されていた。次の目的地である郡上八幡にも同様の施設があったが、やはり長良川鉄道は鉄道好きのエリアなのだろう。 少々迷ったものの、無事「岡専旅館」に到着。宿は美濃市散策の中心地にある。

[3]岡専旅館
岡専旅館は歴史ある宿で、その建物自体が町の見所のひとつであるとも言える。いにしえには郡上の殿様が船で岐阜へ向かう途次、この岡専旅館に宿をとったという。
しかし現在は、女将さんが一人で「歴史的な建物をなんとか維持しながら宿の体裁もつないでいる」といった感じであり、館内敷地のあちこちでガタがきている。それを承知の上で泊まることになる。
一方で共同のトイレにはシャワートイレがあったり、洗面台ではお湯が出たり、風呂場も立派だったりする。いまだ意欲は衰えていないみたいなので今後どう化けるか分からない(笑)。
各部屋は中庭に面した「くれ縁」でつながっている。泊まった部屋は本来二間続きの一部屋なので、隣の部屋とは壁ではなく、はめ殺しのフスマで仕切られていた。ただ、その隣の部屋に布団を敷いてくれたので二部屋を使用することになった。宿泊客が多ければこうはいかないのかもしれない。
古い建物や歴史に関心のある人で、昔ながらの旅館スタイルに抵抗のない人に向いた宿である。
半泊まり(朝食付き)7,000円であった。

[4]町を散策
宿に荷物を置き、女将さんが「一服していって」と入れてくれたコーヒーをすすって一休み、それから町へ。
まずは昼食ということで、近くの麺どころ「山水」へ。ビールに天ぷらに、最後は昨日食べ損ねた味噌煮込みうどんを。 お客の中で人気があったのはセットメニュー。天むすがセットされていたりでずいぶんお得な感じ。

それから長良川へ向かい、河畔に建つ川湊燈台へ。先の話、郡上の殿様が船で美濃に立ち寄ったときにもあったのかどうかは分からないが、水運の発達した土地らしい。
近くには人専用の橋や観光旅館もあり、美濃市の観光拠点の一つとなっている。

さてうだつの上がる町に戻ろうかと来た道をとって返すと観光客のながーい列。あとで聞いたら某県からまとまった数の観光バスが到着したのだとか。
それから町中に戻ってみると、多くの観光客であふれていた。正直なところ、これほど観光客を集める町とは思ってもみなかった。 ただし、そのほとんどは立ち寄り客と日帰り客だったが。
ちなみに「うだつ」とは、屋根の両端にある防火壁。立派な商店であるしるしであると同時に、富と粋の象徴としてその意匠も競い合ったとのこと。

いったん宿に戻って小一時間昼寝。のんびり旅と町なかの宿ならではのぜいたく。すっかり暗くなった頃外へ。ちょうどライトアップをやっている期間で、観光客がいないわけではないが、ちょっと寂しい。あの昼間のざわめきがウソのよう。
それから近くのウナギ屋で夕食をとって宿に戻った。うなぎは蒸さない歯ごたえのあるタイプ、初めて食べたかも。これも旅の発見。




[5]郡上八幡へ
翌朝、8:47発の美濃白鳥行きで、いよいよ郡上八幡へ。

→郡上八幡へ(Coming Soon)

撮影時期:2011年11月2-4日
撮影機材:ソニー α77、バリオゾナー16-80mm