|
只見線、本数が少ないだけに乗客も少ないのかと思ったら結構乗っている。通学の学生はもちろん、観光客も多い。ただ、私の見たところ観光客はずーっと乗りっぱなしの人がほとんどのように感じた。「途中下車の旅」が事実上出来ないのだから仕方がない。
只見線を利用する観光客にとって一番の観光目的は「只見線」そのもの。只見線の車両に乗り、車窓の景色を楽しみ、何分か止まれば下りて電車を撮り、駅を撮り、周辺の景色を撮る。ここでは「只見線」が主役だ。
一方、沿線の町である本郷や柳津を歩いていると、只見線の存在感はひどく薄い。温泉地であり虚空蔵尊参りの人が集まる柳津には観光客が多くいたけれど、この時期は99.9%クルマ利用ではないだろうか。事実、柳津駅で一緒に降りた人は0人、乗ったときもわずか1人。行く先々で「電車で来た」「電車で次の目的地に行く」と知ると驚かれた。
1年のうちほんの数日を除いて町の観光と只見線は密接に絡むことはないのかもしれない。只見線の旅が只見線のレールの内側にとどまり、沿線の旅が只見線に寄らないという皮肉。旅のあいだ、あれこれと想いは広がるが、わずかでもダイヤが維持されていることをまずは感謝しなければならないのだろう。
|