檜原村 蛇の湯たから荘

ハイカーや日帰りの観光客にとっては温泉に入れる食事処として人気がある。 宿泊の場合、部屋数が少ないせいもあって、風呂も食事ものんびり。地のものを使った食事も美味しい。私の第一のお気に入りの宿である。

かぶと造りの外観。道路から一段低い場所に建っている。五日市線の終点五日市駅からバスで1時間ほど。もっとも、私の足はクルマ。この宿の向かいに宿が経営するお土産屋があり、その隣が駐車場。

帳場のそばに古い座敷が残っている。湯上がりにお茶を飲んだりできる。

窓の外は南秋川。湯口から流れ出すお湯とせせらぎの音だけの世界。

2面窓になっていて自然を感じられる風呂は私のお気に入り。

夕食は地の野菜や山菜、手作り蒟蒻、キノコ、川魚などを使った料理。このあと出来たてが順次運ばれてくる。

食事は窓一杯に緑が広がる大広間で。客室が少ないから、配置もこんな感じ。ゆったりした気分で食べられる。

旅後記
窓からの景色は山と渓谷。街道沿いでありながら一段下りた渓谷に臨んで建っており、車のエンジン音は遠い。柱時計の掛かる座敷でお茶でも飲んだら、ここが東京だということを忘れてしまう(東京でなくても、こういう建物、宿は珍しくなった)。
宿の人の飾らないもてなしもありがたい。いつまでもこの静かな宿が続いていくことを願っている。

撮影時期:冬
撮影機材:サンヨー DSC-V100